「普通の牛乳」と「A2ミルク」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも牛の乳から作られた飲み物ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「普通の牛乳」と「A2ミルク」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
普通の牛乳の定義
「牛乳」を広辞苑で調べると、
牛の乳汁。白色の液汁で、脂肪・蛋白質・糖分・ビタミン・無機質に富む。殺菌などを経て飲料として市販するほか、バター・チーズ・練乳・乳酸菌飲料などの原料。広くは加工乳を含めていう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「牛乳」は牛の乳もしくはそれを加工したものです。
主にホルスタイン種などの牛から搾られる牛乳で、栄養価が高く、カルシウムやたんぱく質、ビタミン類を豊富に含んでいます。
牛乳には「カゼイン」というたんぱく質が含まれています。
その中の一つである「βカゼイン」は、一般的には「A1型」と「A2型」の両方が含まれています。
一部の人では、A1型βカゼインを消化する際に生成する物質が原因となって消化不良や不快感を引き起こす可能性があると言われています。

A2ミルクの定義
「A2ミルク」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、βカゼインの中でも「A2型」のみを含む牛のミルクである、ということがわかりました。
A2ミルクはA2型βカゼインのみを持つ特定の牛(ジャージー牛など)から採れるため、生産量が限られており、普通の牛乳よりもやや高価です。
牛乳でお腹を壊してしまう人や胃腸が敏感な人が、A2ミルクであれば問題なく飲めるというパターンもあります。
欧米やオーストラリアではすでに広く流通しており、日本でも徐々に関心が高まってきています。

つまり「普通の牛乳」と「A2ミルク」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 普通の牛乳は「A1型A2型両方のβカゼインを持つ牛の乳から作られた牛乳」
- A2ミルクは「A2型βカゼインのみを持つ牛の乳から作られた牛乳」
となり、どちらも牛の乳から作られた牛乳ですが、A2型βカゼインのみを含む「A2ミルク」のほうが比較的消化不良を起こしにくい、ということが分かりました。
他にも「牛乳の違い」に関する記事をまとめています。
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