「吹雪」と「地吹雪」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも雪で視界が遮られる現象ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「吹雪」と「地吹雪」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
吹雪の定義
「吹雪」を広辞苑で調べると、
降雪にはげしい風の伴ったもの。また、強風によって降雪や積雪が舞い上がり、視界が損なわれる気象状態。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
気象用語では風速毎秒10メートル以上をいう。
とのことで、「吹雪」は雪が強い風によって吹き付けられる現象であることがわかりました。
日本海側地域や北海道では冬季に頻繁に発生し、高速道路の通行止めや鉄道の運休の原因のひとつになります。
特にひどい場合は、日中でも視界が数メートルしかない「ホワイトアウト」と呼ばれる危険な状況に陥ることもあります。
また、気温が低い状態で強風にさらされることで体感温度が急激に下がり、低体温症や凍傷などのリスクも高まるため、外出には注意が必要です。

地吹雪の定義
「地吹雪」を広辞苑で調べると、
地上に降り積もった雪が激しい風で空中を乱れ飛ぶ現象。ブリザード。暴風雪。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「地吹雪」は一度地面に積もった雪が強風によって舞い上がる現象であることがわかりました。
地吹雪では、空から雪が降っていなくても、風だけで視界を奪うほどの状態になります。
広い平野部や田畑など、風を遮るものが少ない地域で起こりやすく、北海道の内陸部や東北の農村部では冬の風物詩とも言える存在です。
地面から雪が吹き上がるため、足元が見えにくくなったり、車の運転中に突然視界が遮られたりと、大きな危険を伴います。

つまり「吹雪」と「地吹雪」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 吹雪は「空から降ってくる雪が強い風によって吹き付けられる現象」
- 地吹雪は「地面に積もっている雪が強風によって舞い上がる現象」
となり、「吹雪」は雪が降っているときに起こるのに対し、「地吹雪」は雪が降っていなくても積雪があれば起こりうる、ということが分かりました。
「夕立とゲリラ豪雨と集中豪雨の違い」についてもまとめています。
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