「デザートワイン」と「貴腐ワイン」と「アイスワイン」の違い、あなたは説明できますか?
いずれもワインの種類を指す言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「デザートワイン」と「貴腐ワイン」と「アイスワイン」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
デザートワインの定義
「デザートワイン」を広辞苑で調べると、
食後に飲むワイン。多く甘口のものを用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「デザートワイン」は食後に飲む糖度の高いワインであることがわかりました。
デザートワインには多くの種類があり、天然の甘さを活かしたものや、発酵途中でアルコールを加えて甘みを残したものも含まれます。
特定の製法があるわけではなく、食後に楽しむ目的で飲む甘口ワインであればデザートワインに分類されます。

貴腐ワインの定義
「貴腐ワイン」を広辞苑で調べると、
微生物の作用によって、乾葡萄(ぶどう)のようにしなびて糖度が高くなった葡萄の実でつくった甘口の白ワイン。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「貴腐ワイン」は微生物によって果実の糖分と香りが凝縮されたブドウから造られる、甘口の白ワインであることがわかりました。
貴腐菌(ボトリティス・シネレア)というカビが特定の条件で繁殖することで、果実の水分が自然に蒸発し、濃厚な香りと深みのある甘味を生み出します。
代表的な産地はフランやドイツで、大量生産が難しいため高価なワインです。

アイスワインの定義
「アイスワイン」を広辞苑で調べると、
凍結した葡萄からつくるワイン。甘く濃厚な味が特徴。ドイツやカナダなどで生産。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「アイスワイン」はブドウが自然に凍結した状態で収穫・圧搾されてつくられる甘口ワインであることがわかりました。
凍った果実からは水分が除かれ、糖分や酸が凝縮された果汁が抽出されるため、非常に濃密な甘さを持つワインがつくられます。
代表的な産地はカナダやドイツで、特にカナダのアイスワインは世界中で人気があります。

つまり「デザートワイン」と「貴腐ワイン」と「アイスワイン」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- デザートワインは「食後に飲む甘口ワインの総称」
- 貴腐ワインは「微生物の作用を用いて作る甘口ワイン」
- アイスワインは「凍った状態の果実から作る甘口ワイン」
となり、いずれも甘口のワインですが、「貴腐ワイン」や「アイスワイン」は特定の製法によって甘味を生み出しているワインであり、高価なものが多いということが分かりました。
「シャンパンとスパークリングワインの違い」についてもまとめています。
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