文才と文章力の違い。定義・意味・使い方は？広辞苑より。 

「文才」と「文章力」の違い、あなたは説明できますか？

どちらも文章を書く能力を指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

文才の定義

「文才」を広辞苑で調べると、

文章を巧みに作る才能。文学作品を巧みに作る才能。

広辞苑 第七版 より [発行所：株式会社岩波書店]

とのことで、「文才」は文章を書くことに関する天性の才能やセンスである、ということがわかりました。

たとえば、物語を魅力的に展開させる力や、人の心を打つ表現を自然と選べる感覚、あるいは独自の視点や文体を持っていることなどが「文才」として見なされます。
作家や詩人などのように創作性の高い文章を必要とする職業では、この文才が非常に重要とされます。

「文才」は生まれつき持っているものとして評価されることが多いです。
ただし、読書経験や深い思考、豊かな感受性の蓄積などによって後天的に育まれる場合もあります。

文章力の定義

「文章力」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、「文章力」は論理的でわかりやすく、適切な構成で伝える力である、ということが分かりました。

たとえば、ビジネスメールでの文面やレポートの構成などは、文章力によって大きく左右されます。
文法や語彙の使い方、段落構成、読者を意識した表現など、実践的な知識や経験の積み重ねが重要になります。

「文章力」は文章を通じて情報や考えを正確に伝えるための技術的なスキルであり、感性よりも論理や訓練によって高められる能力とされています。

つまり「文才」と「文章力」の違いは？

つまりそれぞれの違いは

• 文才は「直感的・芸術的なセンスであり、生まれ持った才能」
• 文章力は「論理的な構成力やわかりやすさ、正確性を求められる実用的なスキル」

となり、「文才」は読み手の心を動かす天賦の才であるのに対し、「文章力」は情報を正しく伝えるために習得される技術であることが分かりました。

「鬼才と奇才と機才の違い」についてもまとめています。

鬼才と奇才と機才の違い。定義・意味・使い方は？広辞苑より。

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2023.02.04