「歩合制」と「出来高制」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも仕事の成果に応じて報酬金額が決定されるイメージですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「歩合制」と「出来高制」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
歩合制の定義
「歩合制」は「歩合制度」で広辞苑に掲載がありました。
賃金の支払形態の一つ。生産高から直接経費を差し引いた残りを、一定の割合で分配するもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「歩合制」は売上高や利益で賃金が決まる仕組みということが分かりました。
「歩合制」は業績を重視している企業に適しており、営業職や販売職、エステサロンのスタッフなどの職種で歩合制が多く取り入れられています。
個人の技術や能力、働きが企業全体の業績に影響を与えるため、業績の変動にともない賃金も増減する仕組みです。

出来高制の定義
「出来高制」は「出来高給」で広辞苑に掲載がありました。
基本的な賃金形態の一つ。作業量(出来高)を尺度単位とする。時間給に比べ労働意欲を刺激するため、監督労働なしに労働の質の規制と能率向上をもたらす性質をもつ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「出来高制」は生産量や作業量を基準に賃金が決定する仕組みということが分かりました。
「出来高制」は単位あたりの賃金が固定されている点に特徴があります。
工場の作業現場や配送ドライバー、在宅ワークをはじめとした請負業務などの職種で、出来高制が多く採用されています。

つまり「歩合制」と「出来高制」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 歩合制は「売上高や利益などの業績で賃金が決まる仕組み」
- 出来高制は「生産量や作業量を基準に賃金が決まる仕組み」
となり、「歩合制」は業績重視の企業に適し、「出来高制」は安定した生産性や効率的な作業を重視している企業で多く採用されていることが分かりました。
収入と所得の違いはこちらでまとめています。
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