「紅鮭」と「秋鮭」と「銀鮭」の違い、あなたは説明できますか?
いずれも鮭の種類を表す言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「紅鮭」と「秋鮭」と「銀鮭」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
紅鮭の定義
「紅鮭」を広辞苑で調べると、
サケ科の硬骨魚。秋に赤色となる。千島・カムチャツカ・アラスカ・カナダなどに産し、上流に湖のある河にさかのぼって産卵する。肉は鮮紅色で燻製・缶詰材料などとし、美味。ヒメマスは本種の陸封型。ベニマス。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「紅鮭」は冷たい海域に生息するサケ科の硬骨魚であることがわかりました。
産卵期である秋には体の色が赤く変わり、別名ベニマスとも呼ばれます。
味わいは濃厚で、しっかりとした食感を持ち、刺身や焼き物、煮物としても楽しめます。
スモークサーモンや缶詰などにも用いられ、品質の高さから高級魚として扱われることが多いです。
秋鮭の定義
「秋鮭」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、秋に産卵のために河川に遡上した鮭、ということがわかりました。
体は青みがかった銀色で、身の部分は淡いオレンジ色~赤色です。
大規模な漁業によって捕獲され、鮭の切り身や缶詰のように加工品として流通しているものが多く、比較的リーズナブルで家庭料理に適した魚として広く親しまれています。
銀鮭の定義
「銀鮭」を広辞苑で調べると、
サケ科の硬骨魚。サケに似るが、頭や体の背面に多数の小黒点がある。川で孵化、数年して春に海に降りて成熟。このとき体色が青緑から銀灰色に変わる(銀毛あるいは銀化ぎんげ)。北太平洋に分布。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「銀鮭」も冷たい海域に生息するサケ科の硬骨魚です。
成熟すると体は銀灰色に、身は鮮やかなオレンジ色になります。
脂肪分が高く柔らかい肉質で、濃厚な味わいが特徴です。
養殖が盛んで供給が安定しているため、比較的手頃な価格で、家庭料理としても気軽に楽しむことができます。
つまり「紅鮭」と「秋鮭」と「銀鮭」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 紅鮭は「産卵期に体の色が赤っぽく変化する高級魚」
- 秋鮭は「体は青みがかった銀色で、冷凍や加工品として広く流通するリーズナブルな魚」
- 銀鮭は「体は銀灰色で身はオレンジ色の、流通量が多い魚」
となり、いずれも冷たい海域に生息するサケ科の魚ですが、「紅鮭」は高級魚であるのに対し、「秋鮭」と「銀鮭」は比較的安価で家庭料理として親しまれている魚である、ということが分かりました。
「鮭とサーモンとトラウトサーモンの違い」についてもまとめています。
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